以前からメトロノームを使用した練習をお勧めしていましたが、ワンランクアップした演奏を目指すために、最近ではとくに力を入れています!
メトロノームを練習に使用するケース
メトロノームを練習に使用するケースはいくつかあります。
例えばハノンの練習時ですが、弱い指の指使いの時に音がくっついたりすべってしまうことがありますね。しかし、ひとりで練習していると、このことに気づきにくいです。
そこで、メトロノームを使用して練習すると、このことに気づくことができ、弱い指に注意して練習することができます。
ハノンは右手と左手がユニゾンになっていますから、メトロノームに合わせて両手をピタッと揃うように練習すると、弱い指のコントロールが出来るようになります。
曲中の部分練習にもメトロノームは効果的
また、曲中の部分練習にもメトロノームは効果的です。特に速いパッセージを弾く箇所で、テンポが上がらない場合や、音の粒がデコボコしてしまう場合は、メトロノームを使ってゆっくりめからリズムをつけたりして練習します。そこで粒を揃えることができたら少しずつテンポを上げていきます。
上の2つのパターンは、テクニックをつけていく過程でメトロノームを使用する方法でしたが、指や身体、気持ちのコンディションを整えるためにも使用します。
不安定になってしまったテンポを修正するのに、メトロノームは非常に効果的
たくさん練習して上手に仕上がった曲が、知らず知らずのうちに崩れてしまった経験はありませんか?
曲が仕上がるというのは、指も良く動くようになり、思い通りの演奏が出来るようになっている状態ですね。指も動き、どんどん弾けるので知らず知らずのうちに少しずつ、テンポが不安定になってきます。テンポが安定しないと、拍感も曖昧になり…たちまち演奏が崩れ始めます。
このような状態になるのを防いだり、または崩れてしまった演奏を修正する為の練習として、メトロノームは非常に効果的です。
メトロノームのゆっくり練習で崩れたテンポを修正していく!
ゆっくりめに合わせたメトロノームで練習することで、力が入りすぎて指が固まったりもつれたりしてしまう箇所や、曖昧になってしまった拍感を意識し直す事が出来ます。
また、ちょうど良い演奏でのテンポをメトロノームで把握しておくことによって、
「あっ、少しテンポが上がり過ぎてるな」
とか、
「あっ、ここ少しルバートし過ぎて拍感が崩れてきたな」
ということにも気づくことができ、大きく崩れてしまうことを防ぐことができます。
今まで挙げた例は一例に過ぎませんが、このように、様々な練習の過程でメトロノームを使用することが出来ますね。
さらなる演奏の向上のために、是非メトロノームを使用して練習しましょう♪